月間商工会・連載企画 「ちいさな企業の底力を信じて」 Vol.6
【2026.09.07】
逆境を乗り越え活路を見出したパン製造会社の挑戦
株式会社クロワッサン:代表取締役 山崎貞水さん インタビュー
会社紹介と経営の背景
福岡県大野城市にある「株式会社クロワッサン」は、学校給食用のパン製造からスタートし、現在は一般消費者向けのパン販売や医療機関向けの減塩・アレルギー対応パンの製造にも力を入れています。創業は1980年、元々は山崎さんの父親が創業し、山崎さんは事業を継承しました。
経営危機と再生への取り組み
経営が厳しい時期に、県や労働局主催の経営セミナーや補助金の活用で経営改善を進めました。厳しい状況の中でも、新商品開発や製造工程の効率化、衛生管理の徹底に取り組み、社員の負担軽減にも力を入れています。
小ロット・多様なパン製造への挑戦
特に注力しているのが、医療機関、保育園、幼稚園向けの減塩・アレルギー対応パンの小ロット製造。専門的なニーズに応えられる製品を開発し、地域の健康支援に貢献しています。小ロットでの製造は手間がかかりますが、商工会の支援を受けながら業務の効率化を進め、製造ラインの改善も実現しています。
コロナ禍の影響と対策
新型コロナウイルスの影響で、一時は売り上げが大きく落ち込みましたが、感染拡大防止対策を徹底し、同時に地域支援として子どもたちへの無償パン提供など社会貢献活動も継続しました。これらの取り組みで経営は徐々に回復し、過去最高益を更新しています。
山崎社長の想いと今後の展望
山崎社長は「経営のリスクを担う者として、安心してチャレンジできる社会が重要」と語り、これからも地域の声に応え続ける姿勢を大切にしています。具体的には、高付加価値パンの開発や衛生管理の徹底を進め、社員の働きやすい環境づくりも推進していく予定です。