初夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は商工会の運営にご協力いただきまして、厚く御礼申し上げます。
さて、本年5月21日の総会におきまして皆様から会長を仰せつかりました後藤力三です。
菊池前会長様には、永く商工会の発展のため、特にも東日本大震災からの復興にご尽力いただき誠にありがとうございました。今後とも、本会の御支援御教授をお願いすると共に、ご健勝にてご活躍いただきたくお祈り申し上げます。
さて、東日本大震災から10年を迎え、大槌町の商工業は転換のタイミングにあると感じております。
震災からの復興、再建は果たしましたが、その間、地域人口の減少と少子高齢化の波は甚だ激しく、また、三陸道、釜石道の開通による内陸部へのアクセス改善や、イオンタウン釜石の進出によって消費動向が大きく変わってきております。
大槌町の基幹産業である水産業は、鮭、サンマ等の不漁に伴い、水産加工業の皆様は原料の高騰、また、販路回復に苦労されているとお話を聞いております。
更には、昨年より続く新型コロナウイルス感染症の蔓延拡大は、飲食、宿泊、タクシーなどへ大きな影響を及ぼしております。
このような状況下において商工会は、大槌町唯一の経済団体として、経営支援機関として会員の皆様の持続的な発展を支援してまいります。
まずは、行政と緊密に連携し、新型コロナウイルス感染症への対応を行ってまいります。
また、自社の強みを活かした新事業や地域資源を活用した付加価値の高い商品・サービスを展開していく事業者を支援、増やしていくことによって地域経済の活性化へ貢献してまいります。
大槌町の商工業を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、それでも会員の皆様が元気に事業活動を行い、次の世代へ事業を繋ぎ、それによって地域社会に貢献していくことを目指し、役職員一同より一層頑張りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和3年6月1日
大槌商工会 会長 後藤 力三