けせんのだいどころkerasse

住田ホルモン

程よい弾力と、気仙らしい味噌の風味
噛むほどに旨味が広がる「住田ホルモン」

　明治時代末期に建てられた町家「旧菅野家住宅」を保存改修し、２０１７年に住民交流拠点施設「まち家世田米駅」としてオープン。その施設内ある食事処がケラッセだ。

　今年の２月からオーナーシェフを務める菊地陽介さんは、住田町と同じ気仙地方の大船渡市吉浜出身。同市の人気イタリアン「ポルコロッソ」で調理の道をスタートし、その後もイタリアンダイニングや居酒屋などで腕を磨いてきた。

　ケラッセはもともと地産地消レストランとして営業していたが､菊地さんが加入後､メニューや提供スタイルを一新。もっと気軽に利用できるように､ランチにはカツ丼やカレーライス､日替わり定食などを揃え､ビュッフェ方式にしてサラダやデザート､ドリンクはセルフで自由に取ってもらうように変えた。夜は､菊地さんのこれまでの経験を活かして､ピザやパスタなどイタリアンのメニューの他に､唐揚げや冷奴といった居酒屋料理も楽しめる。

　今回､住田町産の食材をお取り寄せでも味わってもらおうと､菊地さんが商品化に挑戦した。食材に選んだのは､住田を代表するブランド豚「ありすポーク」のホルモン。白モツのみを使用していて､程よい弾力があり､噛むほどに旨味が広がる。丁寧に下処理をしているので､臭みもない。味付は焼肉のタレや麹南蛮､さらに気仙地方の味噌を加えることで､独特のコクやまろやかさをプラス。地元らしさを感じる味わいに仕上がった。

　この他､「トマトと生姜ドレッシング」も販売。ケラッセと地元老舗醤油店の八木澤商店がコラボレーションして誕生したドレッシングで､トマトの甘みと酸味､生姜の爽快感がクセになる味わい。サラダだけではなく､炒め物や冷奴のタレにもオススメだ。