金田一の位置・地理的条件
(昭和15年刊:金田一村誌を参考とした。なお文字は現代に置き換え、一部は意訳した。)

1.位置
 岩手県最北端に位置し、二戸郡の東北隅を占める。北は青森県三戸郡と、東は九戸に境し、更に馬淵川を渡れば爾薩体(現二戸市仁左平)となり南には斗米村(現二戸市斗米)が深く入り込んでいる。舌崎に架かる青岩橋を渡れば青森県である。
東端  東経 141度21分19秒
西端  東経 141度11分47秒
南端  北緯  40度17分33秒
北端  北緯  40度22分18秒

2.面積
  54.45平方キロメートル(二戸郡の約4.3%を占める)

3.地形
 一般に丘陵性であり高山という程のものはない。東には北上山地の山脚(最高440m)が連なり、西にも200m〜400mの丘陵が起伏している。馬淵川が村の中央を南より北に蛇行し、この蛇行に従って金田一、舌崎の平地が出来ている。
 この平地は大部分が洪積地であり、農業の主な区域となっている。馬淵川は河床が低くなっているため、灌漑には利用されないが、急流であるため発電に利用される。しかし、水量が不足のため大きい電力は望めない。
 大昔金田一付近一帯は3〜400mの高度の台地であったものが、長い間に浸食されて、現在のような谷、平地、断崖を作った。

4.気候
 総じて北上川、馬淵川縦谷における気温は、奥中山を境に前者は南に、後者は北に(三戸郡剣吉付近まで)行くに従って高くなるようである。三戸郡剣吉付近は桜の開花が金田一より早いという。また盛岡と金田一を比較してみると平均2度位違っている。
 二戸郡内では暖かい方で年平均気温は11〜12度(注:昭和15年当時)となっている。雨量は甚だ少なく、最近6ケ年の平均雨量は846.6mm。日本でも雨量が少ない地方に属することになる。昭和3年に2,269mmの雨量があったが、これが最近の最高記録であって、750mm台のことさえある。積雪量も最大60Cmを超えることは多くない。

戻 る→