崇たろ博さん塚つだ田 新たな視点で取り組む人材育成ＩＴの力で住みやすい街を実現少や高齢化が大きな課題になっています。八幡平市は過疎化の背景に「自分の手で仕事を作り出せる人材の不足」があると考え、対策として平成27年から起業志民プロジェクトをスタートさせました。らプログラミングを学ぶことのできる「スパルタキャンプ」です。短期間でスマートフォ今、岩手県を含む多くの地方では、人口減このプロジェクトの核となるのは、ゼロかンやＷＥＢのアプリ開発に必要な知識と技術を身に付けられるほか、受講料と宿泊料が無料。最近では定員15名に対して４００名以上が応募するなど注目を集めています。ほかにも同プロジェクトでは、家賃が５年間無料になるシェアオフィスの利用や、会社を運営する際に必要な資金の調達方法についてもサポート。このプロジェクトを経て市内で起業した人や、八幡平市のことが大好きになって移住する人なども増えています。離れた場所から家族を見守ることのできるアプリ「Hachi」も、起業志民プロジェクトをきっかけに誕生しました。これはアップルウォッチを身に着けてアプリを起動するだけで心拍数や位置情報などのデータを取得し、それを見守る側の家族に送信できるというもの。一人暮らしの祖父母など、異変があればすぐに通知を受け取ることができます。塚田さんは京都府出身で、平成29年に八幡平市へ移住。令和３年には人材紹介事業を中心とするAqsh株式会社を設立しました。現在は「八幡平市まちの人事部」を運営していて、企業が働き手を採用するための支援や、企業と副業で働きたい人をマッチングするなどの取り組みも行っています。塚田さんは「人は、人とつながることで夢の実現に向けた可能性を広げることができます。誰もが自分の仕事に誇りを持ち、夢中になれるまちづくりを目指しています」と語ります。Aqsh株式会社 代か表ひ取締役この街で生きるまちづくり編八幡平市の魅力再発見！ か38八幡平市起業家支援センターで開催されたスパルタキャンプ誰でも簡単に使えるアプリ「Hachi」＃６
元のページ ../index.html#40