Little Bee of Hachimantai ~Be ambitious~ 大志を抱け
29/44

なは慶よぶ延さん船ふし橋 馬と生きる「ジオファーム八幡平」八幡平市のおいしいもの生かしたサスティナブル(持続可能な)農場経営を行っています。幡平市の地熱を利用して発酵させ、上質な堆肥を作ります。堆肥は農産物や牧草地に活用。育った牧草を馬が食べ、また堆肥を作るという循環を生み出しているのです。いもなく軽いことから、首都圏にあるビルのジオファーム八幡平では、馬と地域資源をここでは馬が牧草を食べ、その馬ふんを八馬ふんを使った堆肥はとても質が良く、臭屋上庭園などにも利用されています。また、自社でハウス栽培を行うマシュルームにとっても欠かせない栄養になっています。長い歴史を持つマッシュルームは、馬厩肥(敷わらと馬ふんを混ぜて作る堆肥)を使って栽培されたのが始まりとされており、ジオファーム八幡平では、その伝統の手法を取り入れて育てています。八幡平市の冷涼で乾燥した気候と地熱を活用することで、身のしまった歯ごたえの良いマッシュルームに仕上がるのです。ここで暮らす馬たちは、かつて競走馬などで活躍していました。しかし、日本では現役を引退した馬が暮らしていける環境が少なく、生きていくことすら難しい現状があります。ジオファーム八幡平ではこうした馬たちが安心して生活できる居場所づくりを行うとともに、馬も生産者の一員として自活できることを目指し、活動を続けています。大阪府生まれの船橋さんは、高校生の頃から馬術を学び、オリンピック出場を目指していたこともあるという経歴の持ち主。北海道で競走馬を育成する農場に就職した際、引退した馬の居場所がないことを知り、馬と人が共生する手段を見つけたいと考えるようになりました。そうした思いが、現在のジオファーム八幡平へとつながっています。 「馬は僕の人生そのものです。全ての馬を救えるわけではないけれど、馬と人がともに生きる一つのモデルケースとして、ここでの取り組みを広めていきたいと思っています」ジオファーム八幡し平の 代表マッシュルームこの街で生きる27      目指すのは馬が自活できる循環型農業マッシュルームの栽培には地熱のほか金沢清水も利用#5

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る