Little Bee of Hachimantai ~Be ambitious~ 大志を抱け
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逸いい平さん石いだ田 大豆の魅力を引き出す絶品豆腐八幡平市のおいしいものせつ花は、平成12年に安代町で店を開きました。それ以前は卸売りを中心に営業を行っていましたが、大量に作って価格で勝負する販売方法ではなく、「手間を惜しまず、本当においしい豆腐を届けたい」という思いから、当時は珍しかった豆腐の小売店として新たな一歩を踏み出しました。国産大豆を使った手作り豆腐が自慢のふうふうせつ花の店内はまるで洋菓子店のようなインテリアで、洗練されたデザインの商品がずらりと並んでいます。店で一日に作る豆      し腐の量は、200〜250丁ほど。豆腐の味を左右する大豆は、厳選した産地の中で栽培契約をした生産者から取り寄せており、にがりはタスマニア島(オーストラリア)のきれいな海で採れる上質なものを使っています。また豆腐づくりに欠かせない水は、敷地内に深さ約91メートルの井戸を掘り、八幡平市の大地に磨き抜かれた軟水を使用。こうして丁寧に作られた豆腐は、大豆の自然な甘さが口の中いっぱいに広がる濃厚な味わいで、豆腐が持つ本来のおいしさに驚く人も少なくありません。豆腐以外にも湯葉や厚揚げのほか、豆腐を使ったソフトクリーム、豆乳で練り上げたワッフルなどの商品も開発。豆腐店が持つイメージを刷新することで街に新しい風を呼び込み、今では地元の人はもちろん、遠方からの常連客も多い人気店として知られています。学校を卒業後、地元を離れて豆腐屋とは全く違う仕事をしていた石田さん。しかし、東日本大震災をきっかけに八幡平市へ戻り、家業を手伝っているうちに自然と跡を継ぐことを考えるようになりました。今は豆腐の他に養鶏も手掛けていて、豆腐作りの過程で出る大量のオカラをエサとして活用することで、循環型の経営にも挑戦しています。石田さんは将来について「今は豆腐屋と養鶏家をしていますが、いずれは革命家って言えるくらい街に面白い変化を起こしていきたいです」と、楽しそうに語ります。株式会社ふうせつっ花ぺ 専務取締役お豆腐この街で生きる26素材の味を最大限に引き出した豆腐 しっとり食感の「豆乳どーなつ」#4

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