Little Bee of Hachimantai ~Be ambitious~ 大志を抱け
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かは清せう剛さん髙たし橋 水と人が育む「八幡平サーモン」八幡平市のおいしいもの一口食べると深い旨味とコク、さっぱりとした脂が口の中に広がる極上の逸品です。陸から元気を発信しなければ」という強い思いでブランド化されました。当時、復興支援で岩手を訪れた料理人たちの評判が口コミで広まり、現在は東京などの飲食店を中心に出荷されています。んと言ってもこの土地ならではの美しい水です。清水川養鱒場では温度変化などに強い魚を育てるため、最初こそ河川の水を使いますが、その後は「日本の名水百選」に認定されている金沢清水を使って育てています。金沢清水の水温は一年を通して10度前後に保たれており、八幡平サーモンがじっくり育つために最適な環境を提供してくれるのです。また、エサは小麦や魚粉、魚油などをブレンドした専用のものを用意し、成清水川養鱒場が手掛ける八幡平サーモンは、八幡平サーモンは東日本大震災以降、「内八幡平サーモンがおいしく育つ秘訣は、な長の段階に合わせて比率を変えていきます。養殖業では、魚の健康管理も重要な仕事の一つ。魚は人に触れられると大きなストレスを感じてしまいますし、動物のように鳴き声で意志表示することもできません。そのため清水川養鱒場では、魚の泳ぐ姿やエサの食べ残しがないかどうかなどを毎日チェックして、何かあってもすぐに気がついて対応できるよう細やかな管理を行っています。髙橋さんは清水川養鱒場を設立した祖父と、それを受け継ぐ父の姿を見て育ちました。一時期は車の生産工場で働いていたこともあり、そこでは自ら疑問を持って考え、挑戦することの大切さを学んだと言います。そんな髙橋さんは、今では清水川養鱒場の一員として、取引先から魚を褒められるのが何より嬉しいと笑顔で語ります。「人は、成功よりも失敗から多くのことを学びます。言われたことをただやるのではなく、自分なりに考えて行動することが、将来を生きる上で大切な力になっていくと思います」有限会社清水川養い鱒ご場 専務杜仲茶ポーク八幡平サーモンこの街で生きる       ミネラルが豊富な「金沢清水」ぷりっとした食感が八幡平サーモンの特徴#3

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