Little Bee of Hachimantai ~Be ambitious~ 大志を抱け
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んど勝かや哉さん遠えう藤 希少な豚肉「杜仲茶ポーク」ファームでは、現在、4万頭ほどの豚を飼育しています。ていて、それぞれ別の場所で育てることによって病気が伝染するなどのリスクを低減。豚をトラックで運ぶ際にも専門のドライバーが担当し、消毒や運行管理を徹底して行っています。昭和45年から養豚業を営んでいるコマクサ農場は繁殖と離乳、肥育の3部門に分かれまた農場で出る豚糞は堆肥化して、地域の農家に無償で提供しています。その堆肥を使ってできた飼料用米をエサとして活用することで、地域とともに歩む循環型農業にも力を注いでいるのです。こうした日々の工夫や経営に関する取り組みが評価され、平成27年に開催された「全国優良畜産経営管理技術発表会」では、農林水産大臣賞を受賞。遠藤勝哉社長は、38歳という史上最年少で快挙を達成しました。そんなコマクサファームが杜仲茶ポークを手掛けるようになったのは、今から30年ほど前のこと。杜仲とは古くから漢方として活用されてきた樹木で、ダイエットや細胞の活性化などに効果があると言われています。その杜仲の葉を粉末状にしてエサに混ぜると臭みがなく、柔らかくておいしい豚肉に仕上がるのです。杜仲茶ポークとして育てられるのは、コマクサファーム全体のわずか1%ほど。とても貴重な、八幡平市が誇るブランド豚です。大学時代をアメリカで過ごし、帰国後はIT企業で働いていたという遠藤さん。家業を継いでからは経営や生産管理、効率化などを追求し、全国各地から講演依頼が舞い込むようになりました。現在は高校生の頃まで続けていたアルペンスキーの指導者として活動するほか、選手のスポンサーも務めています。 「どんな世界でもトップを見ることと、若い時こそ苦労する道を選ぶ方がいい。自分も20〜30代の頃は大変でしたが、今思えば良い時期に苦労したと思いますし、当時の経験が今に生きていると感じています」有限会社コマクサファーム 代表取締役社長この街で生きる食べもの編八幡平市の魅力再発見!       つ24柔らかくジューシーな杜仲茶ポーク杜仲は化学肥料を使わず自社で栽培#2

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