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お仮屋と石碑

 金田一のお仮屋は、旧国道(現在市道)の金田一小学校の入口より駅の方へ百米位行くと、左側に新しく屋根を銅板葺にした立派な鳥居が建ってある。この奥正面に、これも又、新築したばかりの地蔵堂舎が健立されてある。ここが、住古からのお仮屋の場所であって、お祭りの神輿渡御のお旅所であった。

この先方には桑畑が多く、当時は家が建つ状態ではなかったと古老は言う。(だが今は街並となっている)


 以前はこのお仮屋境内は広い場所で、お祭りや地蔵様のご縁日には出店が並んで賑わった。又、夜は盆踊りが大きな輪となり、五人組の音頭とり達が、踊りが乱れぬように締めていた。

又、金田一本村の消防演習の水力試験もお仮屋の広場で行われたことがあり、その外、終戦後大相撲の地方巡業も開かれたことがある。


 現在は、地蔵堂境内の後方にある、戦前に建てられた作業所付きの青年会館が建っていて、現在も部落の人達の奉仕で修理されて利用されているようだ。昭和の初期頃は、この場所でお祭り用の山車を制作したこともある。


 今、地蔵堂前脇に並列に建ってある石碑は、この広場の内から集めて一カ所にに建てたものであるが古い碑は二百年余りの古碑もある。又、全く年号の無い古そうなものまで総て皆貴重なものばかりであろうと思う。


 私は、石碑のことについて専門家でないので、よく分からないが、昔からの古老達からの言い伝えによると四基の石碑は、凶作続きで喰うに食なしの状態が続き、遂に餓死していった人達の供養塔であると言う。

その中の「大乗妙典一字一石」の石碑を移動する時、この石碑の下から大量の経塚が三年前に出土した。この時、私はやっぱり古老達の言った通りだと思った。

 お仮屋の十基の石碑は「馬頭社」「山神」「十和田大権現」「出羽三山」「庚申」「廿三夜」、他に供養の石碑は「大乗妙典一字一石」「大乗妙典日本廻国供養塔」「南無地蔵大菩薩」「百萬遍念佛」の四基である。


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