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滝見橋伝説

天台寺の別当の館に、一人の若い美僧侶が身をよせ修行をしていた。

この僧侶は笛の名人でもあり、相夫恋曲は格別で、空を飛ぶ鳥が羽を休め、道を走る獣も足を止め聴きいるほどだった。すぐれた気品と美貌と器量に、別当の若夫人は次第に心がひかれるようになっていった。

それを知った別当が烈しく嫉妬し、毎日まいにち夫婦喧嘩が絶えなかった。

若夫人はつのる美僧への恋慕と別当の嫉妬に耐えかねて、ある夜ひそかに館を抜け出した。

牛に乗って滝見橋の淵までまでやってきた。やがて意を決して、牛共々に身をなげた。

蛇体になって次元の異なる世界に消えてしまった。岩の上には、牛の足跡と蛇体の這う跡が残った。

 その後、かつての恋しい人の奏でた相夫恋の曲を口ずさむのであろうか、月の美しい静かな夜などに、悲しい歌声が滝の音に混じって聞こえてきたという。


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