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鳥越観音のご縁日は旧9月9日・19日・29日で、これを「九日(くにち)」と呼んでいます。中でも19日がもっともにぎわう日です。 鳥越観音は慈覚大師によって開かれたと伝えられ、糠部三十三観音の29番目なため、地元からはもちろんのこと八戸方面からも多くの参詣者がやって来ます。 昭和15年にまとめられた、「浪打村郷土教育資料」から、その言い伝えを紹介しましょう。
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円仁、人ノ話ニ、鳥サヘ越エヌ山アリテ、登リシ人、再ビ下ラズ。白気常ニ立チコメテ、如何ナル魔物ノ居ルトヤト。円仁来タリテ見ルニ、篠竹深ク生茂リ、行クベキ道モナシ。樵夫ニ尋ネタルニ、アノ崖ヲ目アテニ行カルベシ。行キシ人ノ再ビ下リシ事ナケレバ、道サヘ不明ト答ヘ、身ブルヒナシテ行ケリ。 大師、漸クニシテ上リ見ルニ、大岩窟アリ。白気出ヅ。登リ見レバ、白蛇、窟内ニワダカマリ、雷ノゴトキ鼾シテ眠レリ。大師、声ヲカクレバ鼾ハタト止ミ、火気ヲハキ焼カントス。大師、即チ水ノ法ヲ結ビ、之ヲ消ス。白蛇雲ヲ起コセバ、風ノ法ニテ雲ヲ吹キ払ヒ、互ニ術ト術トニテ戦ヒシガ、白蛇怒ッテ、タダ一口ト飛ビカカル。大師サワガズ、仏ノ御法ヲ書ケル紙ヲ白蛇ノ口ニ投ゲコメバ、白蛇化シテ美女トナル。大師、即チ仏化ヲ得セシメ、窟内ノミタラシヨリ入レテ馬渕川ノ深淵ニ去ラシメ、後人、之ヲ神トセリト。 大師即チ当山ニ留錫シテ、観音立像其ノ他ノ彫刻セリ。鳥越ノ名、ココヨリ起ル。 |
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