おしらさま

オシラサマは旧家に祀られている神様で、一戸町内では44軒にあることが確かめられています。(昭和60年調査)。

蚕の神様として広く知られるようになりましたが、一戸町を含め県北地方では、それよりも目の神様として信仰されている方が多いようです。また、首から上を出して着物を着ている貫頭型と、頭からスッポリ着物をかぶっている包頭型とあるうち、圧倒的に包頭型が多いのも県北地方の特徴です。さらに二戸地方ではオシラサマとイタコがまったく関わりをもたないというのも、他地方と異なる点です。

オシラサマを祀るのは1月16日で、普段は神棚に置いたり、木の箱にいれてしまっておいているものをこの日は出し、新しいセンダグ(着物)を着せ座敷に飾り、拝みます。

以前はその家に子供がいればもちろんのこと、近所の子供までがやってきてオシラサマをおぶり、地区内を歩きまわったものでした。オシラサマは子供が大好きで、子供にはどんなに乱暴に扱われても決しておこったりはしないものだと伝えられています。手に持って上下に動かしたりする(ホログ)のもオシラサマは喜ぶのだといい、これらをまとめて「あそばせる」といいます。

楢山地区の久保家に伝わるオシラサマには、「ブンロク三子ン(文禄三年、1594)と書かれてあり、江戸時代より前に、この地方にオシラサマ信仰が広まっていたことを示しています。

(楢山・駒木)

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