虫まつり(旧6月24日)

 田畑の農作物が順調に育ってくれるまで、それを見守る農家の人たちには心配なことがいろいろありました。日照りや強い風も気がかりでしたし、害虫の発生にも注意をしなければなりませんでした。

 害虫を防ぐための行事は全国各地で見られます。町内小鳥谷の駒木地区ではこれを虫まつりといい、旧暦の6月24日になっていました。

 「悪霊退散祭」などと書いたたくさんのハタを子供達がかかげ、太鼓ではやしながら行列をつくって地区内をまわります。行列の先頭の人は煎粉(えりこ−香煎)をまき、子供達は「ゲコゲコムシリ、ハダハダマツリ」と大声で何回も繰り返し、最後にハタを川に流してこの行事は終わります。途中でハタを大根畑に数本さすのは。大根に虫がつくのを防ぐためです。

二戸市の中沢地区では、男女の藁人形を作り、部落のはずれまで送り、そこで燃やしてしまいます。軽米町鵜飼地区では、藁人形の腹の中に、蕗の葉に包んだてんとう虫を入れ、となりの地区に向けて立てておいたものでした。

 災難を防ぐため、地域の人達が大勢で祈願する行事には「雨乞い」や「疫病送り」などがありますが、虫まつりもそういうものの一つです。


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