旧東北砕石工場は土壌改良剤を製造
するための施設として、1924年(大正13年)
鈴木貞三郎の協力を得た鈴木東蔵
よって創業されました。  
 
晩年の宮沢賢治が技師として活躍した
工場としても知られています。
 
文化財登録制度による
「産業近代化遺産」として登録されて
います。




 昭和4年の春、朴訥そうな人が私の店に来て病床の兄に会いたい
というので二階に通したが、この人は鈴木東蔵という方で、石灰岩を
粉砕して肥料をつくる東北粉砕工場主であった。
  兄はこの人と話して いるうちに、全くこの人が好きになってしまった
のであった。
  しかも、この人の工場は、かねて賢治の考えていた土地の改良には
是非必要で、農村に安くて大事な肥料を供給することが出来るし、
工場でも注文が少なくて困っているということで、どうしても手伝って
やりたくて致し方なくなった。
  そのため病床から広告文を書いて送ったり、工場の拡張をすすめたり
していたが、だんだん病気も快方に向かってきたので、その工場の
ために働く決心を固め、昭和6年の春からその東北採石工場の技師
として懸命に活動をはじめたのである。

                      (宮沢清六著「兄のトランク」から)

二人の先人の残した功績を
次の世代に伝えるため、
旧工場の内部は昭和初年から
30年頃までの砕石製造、
石灰製造に関する機械、器具、
資料などが展示されており、
当時の様子を伺い知ることが
出来ます。

坑道内部
 
当時のままの内部

         

 昭和6年3月26日、賢治が東北砕石工場を訪れた日に工員たちと一緒に
記念撮影しました。
 その写真を元に東山町ではFRP製で等身大の群像を建立しました。
東山町の重要な産業である石灰産業の草分け的な人たちを末永く顕彰しようと
する思いからです。
 賢治、東蔵はともかく、無名の工夫たちがこうした形で保存、公開されることは
おそらく全国でもはじめてだろうと言われています。
平成8年10月に完成しました。




お問い合わせ
太陽と風の家
〒029-0303 岩手県一関市東山町松川字滝ノ沢149-1
TEL 0191−47−3655 FAX 0191-47-3944